かるみ
鰻をたべるのは一体何時がうまいのかネ
と尋ねられることがあります。
季節を通じて どんなときがシュンだい
という意味のようです。
一年ぢゅう火ばちの前に立ってうちわを
動かしている側にとっては、常にうまい
ことをばかりを考えているわけですが、
どうやらこれまた どんな食いものに
ついてもいえる工合に秋から冬ですと
答えるのが日常です。
それでは春・夏は食べるのを見合せ
ようかというと 年中食べて食べあきない
というお客様もあるわけです。
それが私どものうちわ使い
というものでありましょう。
私どもの店の味を一言で要約してみれば、
かるみという風に云って、さあどうでしょう。
これまた 食べあきぬ味ということです。
亭 主